いつの間にか顔や手の甲にできてしまう茶色いシミ!
シミとは、肌の色素が部分的に増殖してしまった状態のことです。
30代から60代までに頬や額の両側にできる茶色い色素斑は、肝斑(かんぱん)と呼ばれるものです。
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シミの種類
シミには、肝斑だけでなく色々な種類があります。
- 肝斑(かんぱん)
- 老人性色素斑
- そばかす
- 太田母斑
- 後天性真皮メラノサイトーシス
- 炎症後の色素沈着
ざっとあげるだけで、これだけ分類できます。
後天性真皮メラノサイトーシスは20歳以降から、肝斑(かんぱん)や老人性色素斑は30代から増えるシミです。
太田母斑は生まれつきあり、そばかすは幼少期に発生します。
シミが増える原因
原因①:紫外線
シミが増える原因の一つに紫外線があります。
紫外線が肌にあたると赤くなり、これをサンバーンといいます。皮膚の中では、プロスタグランジンE2という物質が血管を拡張させ、炎症をおこしています。
サンバーンの後、皮膚の細胞から作られた「サイトカイン」という物質が、色素細胞のメラニン合成を刺激して肌が黒ずんできます。これはサンタンといい、変化は一時的で、時間の経過とともに肌は元にもどります。
また、紫外線の影響でDNAが傷つき、角化細胞のメラニン生成にかかわっている遺伝子が異常をおこし、メラニンを出し続けます。その結果、肌の表面が部分的に黒ずみ、これは元に戻りません。
若い頃にたくさん日焼けをした人は、年を取ってから一気にシミがでてきます。
原因②:チロシナーゼ
チロシナーゼの生成が高まることでシミがつくられます。
チロシナーゼとは、メラノサイト(メラニン色素をつくり出す色素細胞)が持つ酸化酵素です。
皮膚の表面で活性酸素が発生した刺激によってメラノサイトが活性化し、チロシナーゼの生成が始まります。
原因③:こする
私達日本人は、肌をこすると刺激になり、肌に色がつきやすいという特徴があります。
毎日の洗顔で、洗顔料をケチって少ししかつけなかったり、肌をゴシゴシとこすりつけると、シミができやすいのです。
頬に左右対称に肝斑(かんぱん)が出る人のほとんどは、顔のこすりすぎが原因です。
シミの種類と原因
冒頭で、シミには様々な種類があるとお伝えしました。
- 肝斑(かんぱん)
- 老人性色素斑
- そばかす
- 太田母斑
- 後天性真皮メラノサイトーシス
- 炎症後の色素沈着
具体的にどのような原因でつくられるかを見ていきましょう。
肝斑(かんぱん)
肝斑は、額や頬の両側に、びまん性の薄茶色のシミが生じるものです。
特によくできる場所は、頬骨の張った場所や、額の真ん中あたり。日に当たりやす部分はできやすいです。
女性の場合は出産後に症状が悪くなることもあります。
化粧を強く拭き取って落とす人は、無意識のうちにシミの元をつくっています。
日常的に肌をこすりすぎていると、皮膚のバリア機能が弱まって刺激に敏感になります。敏感になった肌は、少しの刺激でも炎症を起こしやすくなり、炎症後の色素沈着の原因にもなります。
老人性色素斑
老人性色素斑は、顔や手の甲など、日光によく当たる部分にできやすい色素沈着です。
シミの大きさも多く、数ミリから大きいものでは親指ほどの大きさになります。
老人性色素斑の原因は紫外線です。
そばかす
そばかすは頬や鼻などに、数ミリのこまかく薄いシミが点状に多発します。
そばかすは6歳までに発症し、原因は遺伝といわれています。
太田母斑
太田母斑はどちらかというと「アザ」になります。
真皮(皮膚の奥)にでき、青色から黒色の色素沈着です。
太田母斑は生まれつき出来るものです。
後天性メラノサイトーシス
後天性メラノサイトーシスは灰色、青色、灰褐色などの色彩が特徴で、顔の両側にできます。
顔の皮膚から頭皮にかけて色がつき、20以上の成人に発症します。
後天性メラノサイトーシスは原因不明のアザという扱いです。
炎症後の色素沈着
炎症後の色素沈着は、ヤケドやかぶれなどになった後に生じる色素沈着です。